ドストエフスキー「罪と罰」を読んで以来、私の中にロシアがものすごいブームです。ロシアって本当に遠い存在で、何一つロシアに関する知識がなかったので、何を読んでも果たしてちゃんと意味が分かっているのかも不明です。
そんな、「罪と罰」から始まった私のロシアブームはドストエフスキー、ゴーゴリ、ドヴラートフ、マヤコフスキー、ナボコフを経て、今言語に来ております。本も読んでるけどもロシア語という言葉に興味深々。
何故かロシア文学を読んでいると
「ねえ、きみ」
という訳がちょいちょい出てきます。亀山郁夫訳「罪と罰」には、「もう少しで”ねえ、きみ”と呼び掛けてしまうところだった。」的なことが書かれたシーンが出てきます。ただ読んでいるだけだと、「ねえ、きみ」の何がまずいのかさっぱりわかりません。そこで原文を検索するわけですが、何一つロシア語の素養がない私には、「罪と罰」」から「ねえ、きみ」に当たる部分を探し出すのはもんのすごい大変な作業です。
罪と罰だけでなく、ドストエフスキーの他の小説にも、「ねえ、きみ」と訳される部分が少なからず出てきます。
すんごい時間をかけて「ねえ、きみ」に当たる部分を見つけ、その言葉を辞書で調べる、ということをやっておりますが、訳語も意味も全部忘れた。
Σ( ゚Д゚)
いやさすがに全部は言い過ぎた。さすがに全部は忘れていませんが「若い人」にあたる語だったり、「親愛なる人」にあたる語だったり様々で、別にロシア語的な言い回しっていうわけではなかったみたいです。
まぁ今そんなわけでロシア語講座(NHKラジオ)を試しに聞いてみたわけですよ。「カク」とかはよくロシア語の原文に出てきていたし、スペルもKakってローマ字読みだし、なんとなくわかるのですが、テキストもなしにいきなりロシア語を覚えようとしても、年を取って脳に酸素がいかなくなった私には至難の業です。
そこで文字化して覚えようと考え、iPhoneにロシア語のキーボードを入れました。
iPhoneキーボードは音声入力があるので、音声を入力→文字化というのが知識なしにできます。これはスペルが分からない時なんかに大変重宝するのでみんなもやってみてね。
「パカズィーツィヤ、パジャーオスタ、プラ・トーク」
(スカーフを見せてください)
おお、こういう風に書くのか。全然読めねえ。全然書けねえ。覚えられねえ(三拍子)
でもまぁとりあえずスペルは分かったから次行きます。
相変わらず読めません。書けません。覚えられません。しかしこれはコートにあたる語が中性名詞で、単数形なのでetoになるのかな・・・ミスってるのか?エタに聞こえるな。
「スコゥイルカ・ストイト、エタ、パルト」
と読むわけです。覚えた。次ッ!
パーレチキがお箸なので「お箸はおいくら?」と言いたいのに、私のiPhoneが何回言ってもお箸じゃなくて「ポリシー」だの「政治」だのにしてくる。
「政治はおいくら?」「ポリシーおいくら?」ってどんな例文だよ。
行けた・・・?のか?行けたのか?お箸なのか?普通に訳を見ると「棒」なんだけどいけてんのこれ?「この棒いくら?」って聞いてない?大丈夫?
念のため「これらのお箸はいくら?」をロシア語にしてみたけどなんかちょっと違う。なんかちょっと違ってて合ってないっぽい……!
箸だの政治だのはまだましな方で、最初はもっとひどいあり得ない文章になっていました。
「このファックな何とか」だの「ファックがどうだ」だのwwなんなんだよロシア語どんだけ難しいんだよ。
発音、大事。