虐待サバイバーの皆さんが何とかして穏やかで平和な心を得るまでに、どのくらいの時間がかかるんだろうってよく思うわけです。
私はそこまでひどい虐待じゃなかったので、絶縁して以来大分ハッピーで平穏な日々を手に入れることが出来ました。でもまだまだ、本当に親が死ぬまでは心置きなく活動はできません。
同じ家庭で私より酷く虐待されていた妹は、まだまだ平穏な日々までは遠そうです。愛されてきた子供っていうのは、外で傷ついても家に帰れば安心出来て、心は常に落ち着いています。だから外でも頑張れるわけです。
虐待されてきた子って言うのは、安心できる場所がないわけです。普通は家なんだけどね、でも家に帰るともっとひどい目に遭うから、家の中でも常に緊張状態なわけです。そうやって育った子たちは、めちゃくちゃ人の表情や空気を読んで動くから、社会や親にとってはとても便利な存在になるけど、本人の心は血だらけで、癒されることが無いまま、新たな傷を作っていくわけです。
また、小さなことでよく傷つきます。よく色んなことを見ているからね、自分にとってマイナスなことでも素早くキャッチするからね。人の発言の裏の裏まで読むしね。
それから褒めている、またはプラマイゼロな内容を言われた時でもかなりマイナスに受け取ります。なぜなら平常時(プラマイゼロ時)はイコール超マイナスだからね。
通常の状態=ダメダメ、悪い子、価値のない子
頑張って結果を出した時、親の「役に立った」時、親は「私のおかげ」と出しゃばってくるわけです。すごくない?頭の悪い親に育てられるってこんなにも不幸なんだよ。
まぁそういうわけでうちの妹は、大体何を言われても、それが妹本人に対する評価というか表現である限り、大体深く傷つくわけです。
妹に関して言うと、日々ハッピーらしいんですが、私には愚痴以外何も言ってこないのでどんだけ不幸の真っただ中にいるんだって思っていました。
妹は常時貧乏で金が無くて何もできないとぼやいているので、どれだけ金がないのかなっていつも不安になるレベルです。お年玉なんてうちの子たちに配ったらお金ないのにって多分ずっと思い続けると思います。
だから私は去年のお年玉は妹の子たちのほかに、妹にもあげました。妹は当然のように受け取りました。だからあげといてよかったって思ったわけです。そして今年、というか来年のお年玉の話になります。同額あげないと後で絶対文句言ってくる(または言わなくても恨み続け、事あるごとにお金がないお金がない言い続ける)ので、うちの子たちに配るお年玉の総額はいくらかと聞きました。
すると、それぞれ幾ら幾ら配る予定だと言いました。うちの子たちの人数に対して妹の子はその半分です。必然的に妹の子たちには倍額配ることになります。しかし妹の言い分によると「小学生3千円、中学生5千円」だそうで、その額を渡すと完全に妹の方が高額を支払うことになります。後で何か言われるのが嫌なので、子供たちに高めのお年玉(妹が支払ったのと同じ額)と、妹に何かプレゼントをするのと、どっちがいい?と聞きました。
すると「子供たちに高めのお年玉」という答えが返ってきたので、了解したところ、
「両家が同額でなくてもいいと私は思うよ。」
というメッセ―ジが飛んできました。そんなことしたら末代まで祟られます。無視して同額をあげるのが一番良いのですが、ちょっとわざわざそんなことを言ってきた妹にムカついたので
「そんなことしたら後で恨まれるから出来ないよ」
と返事を書きました。そしたら妹は激怒して、今年はお年玉無し!!(アゲルちゃんのおじいちゃんの声で)と言ってきました。
私は自分の子供たちにこの話をして、妹がくれるはずだったお年玉を私があげるといいました。
子供たちの全員が
「かーたんバカだねえ」
と言いました。
うちの子たち大好き。