退院しましたイエイ

いやー、まさに、1週間ピッタリの、一人の時間、満喫しました、と言いたいところだけど最初の4日ほどは具合が悪すぎて(頭痛)何もできず、ひたすら唸っておりました。つまり実質2日とちょっとだけ、元気いっぱいで、綺麗に清掃された病室で一人窓の外を見ながらゆっくりと静かな時間を楽しむことができました。

いや正確に言うと点滴がずっと刺さってて全然自由じゃなかった。つまり結局は旅館に泊まる方がいいってわけよ。

いやでも旅館やホテルに泊まるとなると絶対子供たちもついてくるからいつもと変わらないわけで、つまり理想とする入院なんてなかったってこと。

最後の2日は点滴ついてたけど慣れて体も結構元気になって、一人の時間を少しだけ楽しめたよ。退院当日は点滴の針も抜けて、体も元気で、ウオオ今こそ満喫の時ってなったよ。健康なのに病室にいなきゃいけないっていうのはびっくりするほど暇なんだね。暇すぎて病室内をウロウロずっと歩き回っていました。大体3時間くらい(笑)

入院先が外科だったせいなのか、頭が痛いって訴えても「あらそうなの」って感じであしらわれて大変でした。昔出産のために入院した正義の病院は、頭が痛くなったら内科の先生が診に来てくれたし、皮膚が痒くなったら皮膚科の先生が診に来てくれました。ここは外科医が「へー?で、お腹の調子はどうなの?」って感じで簡単に流されて大変でした。

頭いてぇよお頭いてぇよおってずっと言ってた。看護師さんに伝えても「片頭痛持ちかな?」って言われて終わったよ?病院によって随分違うなあと思いました。出産のために入院した病院は本当に素晴らしいところだったんだなあと今更ながらに思います。なんつっても入院中素晴らしすぎて医師を志すレベルだもの。育児が大変すぎてやめたけど。

最初の3日間は絶食、完全に何も食べられない日々でした。栄養点滴をしていたせいか、お腹はそんなにすかなかったんだけど、何かを食べたい欲がものすごくて、日々テレビをつけてずっと食べ物を見ていました。よくお昼の番組とかニュース番組の1コーナーとかで、色んな食べ物を紹介して芸能人がそれを食べて美味しいっていうやつあるじゃん。ネット民は「あんなの誰が見るんだ」ってよく言ってるけど、絶食入院してる人だよ絶対。彼らのために存在するんだよ、あの食レポはさ。

取り付かれたようにずっと食べ物のシーンを探し続け、そして食べ物が映るとチャンネルを買える手を止め、ずっと見ていました。美味しそうだなって思いながらずっと。(笑)

4日目に重湯が出た時はガチで泣いちゃったよ。コンサート・フォー・ジョージより泣いた。

なんでこんなに食べ物への執着がものすごいのかと考えたんだけど、あれかなやっぱ、うちの母親がメシマズだったからかな。真っ黒に焦げて食べるところがほとんどなくなった、かったいアジの干物、それから沸騰させて風味の完全に飛んだみそ汁に生卵を落とし、周辺の灰汁を卵の白身が取り込んだものが朝ごはんだったからかなって思うんだ。どんなに人々がまずいって言うものでも「え?美味しいけど?」って思って食べてたのはそういうことなのかな。

食べ物の好き嫌いが存在するクラスメイト(※保育園)も信じられなかったなあ。え?どういうことなの?食べられないの?なんで?って思ったよね。私こそ世界中どこでも生きていける(イギリス人風な意味で)と思うわ。なんでも食うしなんでも美味しい。

まぁとにかく日々食べ物のことだけを考えて生きた一週間だったので、退院するころにはすっかり認知機能が衰え、時間の感覚もなくなり、ふくらはぎの筋肉が0にまで落ちました。

ちょっと歩いたら足つった。びっくりした。散歩いこ。