衣食足りて工芸は安定する

昨日博物館見てて思った。

室町あたりの日本の工芸品は結構ひどくて、「お、これ洗練されてるじゃん」って思ったやつ全部明からの輸入品なんだよ。

う、うーん頑張って真似してるね?って感じなんだけど全然ダメなの。雑だし、フタと本体合ってないし、不安定だし下手なの。

それが江戸時代に入ると突然原本より繊細で上手いの。自由さもあるし、明の工芸品を凌駕するレベルの正確さ、繊細さ、洗練がある。

これ完全に時代が安定してるせいじゃねって思ったんだよね。

職人が集中して工芸品だけ作る時代よ。

浮世絵もそうだけど、何あの繊細な線。アレ手で掘った版画だよ???ありえん。

透かし彫りも漆も浮世絵も紙も何もかもが洗練されていて美しい。

今の時代も、日本の漫画アニメ、その他ニッチな文化は江戸時代に匹敵する技術力だし、洗練されている。

これも時代が平和だから為せることだよなあってしみじみ思った。

少なくとも300年は戦争しちゃなんねえんだわ。

葛飾北斎の小烏丸見て?ほんと凄いよ。

清水玲子さんのイラストも見て???まああすごいよ。