何年も前の話。
この家に引っ越してきてしばらくのち、実家にあったピアノを、父親が突然何の前触れも連絡もなしに送ってきました。頭おかしい。
まあこれは私のピアノなので送ってもらって構わなかったけど、これはうちの親がどれだけ非常識なのかが顕著に出ている例だと思うので表記しておきます。
ピアノは長年実家にあり、調律を全くしてこなかったので音がだいぶズレていたので、こちらに来てくれる調律師をネットで探しました。そんで我が家まで来てくれる、安価な調律師の方にメールして、試しに来てもらいました。
調律師のおっさんはアイロンのあてられた薄いブルーのシャツを着て、ゆるふわパーマの黒黒としたショートヘアにちょび髭を生やしており、いかにもな風体で、紺色のBMWに乗ってやってきました。
調律に関しては特に問題もなく、他の調律師と同じように「掃除機貸してください」と、掃除機を使い、調整をしていました。
しかし。
ここからが問題。まずは「乾燥剤入れます」と、でかい乾燥剤を二つ有料で売り付け(値段は1000円くらいだった気がする)、それはいい。何故か「トイレ貸してください」と、トイレに入り、相当長い時間を我が家のトイレで過ごしました。
え?普通お客さんちのトイレ使う?しかもそんなに長時間?何なの?何してんの?鏡見てうっとりしてんの?
なんか違和感がすごかったのですが、漏れそうだったのかなって思ってとりあえずは納得しました。
次の年、1年経ったのでそろそろ調律どうですかって営業電話が入りました。調律の季節だなって思ってまたお願いしました。
前の年と全く同じ髪形、髭、そしてシャツはピンク。
調律後にまた彼は言いました。「トイレ貸して」
2年連続?まじ?何事?
3年目も同じ。シャツはストライプ。そしてトイレに行きました。
仕事に来る直前に行っとけよまじで。盗撮カメラでも設置してんじゃねえの?て思って、4年目の営業電話はお断りしました。
「え?なんで?」て言われたけど流石に「毎年トイレ使うから」とは言いませんでした。
ただでさえ知らないおっさんが家に入ってくるの嫌なのになんで毎年トイレ入ってくんだよきめえな!!
彼は他のお客様の家でもトイレ借りてるんでしょうか。