中学校の頃の毎日毎秒が、私にとっては黒歴史なんですが、その中で私と同じくらい黒歴史を紡いでいる男子がいました。
彼は良い人だったんですが、こう、自分語りがすごいタイプで、周りの人間によく煙たがられていました。
私は驚くべき正義感と謎の反抗心とロックの精神で中学生をやっており、同級生しかも男子に対してそこまで感情を動かされずに生きておりましたので誰が何といおうと、どうでもよかったわけです。
しかしある日の夕方、そのことは起こりました。
「ねえ!!見て!!見てほら!!!」
と、ベランダを指さす友人たち(女子)。え、何かしらと、指さす方向を見るとその彼が、夕日だか景色だかを眺めていたのです。
私はそこのどこに「見て見て」ポイントが存在するのか分からず、ど、どしたのかなって言ったら「見て!!〇〇が黄昏れてる!!!(一同大爆笑)」といったわけです。私はそこで、ヒトは空を楽しく眺めているだけで変な目で見られてしまうのかとゾッとしたわけです。
日々家の窓の外を美しいと眺めていた私でしたが、それ以来空や夕日を見る際は、誰も周りに居ないことを確認して行うようになりました。
日本嫌いになっても仕方なくない?