以前読みまくった今昔物語集は、読みまくったせいもあって原文でもほぼ問題なく読めたんですが、枕草子は原文だとさっぱり意味がわからなくて、全く読めないわけです。
枕草子は教養がある人が教養のある人々について、或いはその教養を通して四季や視覚、嗅覚を書いたものだから、とにかく読むのに当時の文化や敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語3種類のタイトな使い分けによって主語が省かれても誰だか分かるとかね)、それから形容詞の知識が必要になってくるわけです。
そして原文も全て「信頼できるコンテンツ」として残っているわけではないので、一部類推していかないといけないわけで、まあとにかく全く読めないわけです。
同じような時代のものでも、子供に語り聞かせるレベルのものと大人が読むものでは全く異なるという話でしょうか。
枕草子はかなり当時の様子が生々しく書かれていてすごくリアルで、読んでいると
「平安時代にタイムスリップしたら速攻疫病移りそう」
とか
「平安時代にタイムスリップしたら速攻で斬られそう」
とか思うわけです。絶対平安時代にタイム旅行する場合はエボラ対策くらいの防護服とヨーロッパ中世レベルの鎧が必要だよ?
あと冬だったら超寒いだろうし夏だったらまだマシかもだけど蚊によってやばい病気移りそうだし防護服絶対要るよ。
でも覗いてみたい。
それほどまでに魅力的で生き生きした世界です。
源氏物語で比較したいけど源氏物語は読む気が起きない。